医療法人徳洲会 榛原総合病院

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診療科・部門

臨床工学科

臨床工学技士とは

医師の監督・指導のもとで、人の呼吸・循環・代謝機能を代替、補助する生命維持管理装置などの医療機器の操作、保守点検を担当する医学と工学の両面を兼ね備えた技術者のことです。

国家資格。昭和63年(1988年)臨床工学技士法に基づいて新設。

臨床工学科のご紹介

当科の特徴・特色

臨床工学技士 副技師長
尾川 克樹(オガワ カツキ)

臨床工学科では、透析センターを始め病棟・手術室・血管カテーテル室等で幅広く業務を行っています。MEセンターでは人工呼吸器や補助循環装置などの生命維持装置の保守点検を行っています。
また医療機器の取り扱いについての勉強会を定期的に行っており、医療安全の向上に努めています。

高気圧酸素療法業務

当院では令和2年10月から高気圧酸素療法を開始しました。

BARA・MED 高気圧酸素治療装置

高気圧酸素治療とは

高気圧酸素装置に入り、通常の大気圧(1気圧)より高い気圧(2気圧)の環境の中で酸素を吸入することにより病態の改善を図ろうとする治療です。2気圧下で酸素を吸入することにより通常より10~20倍の 酸素を体内に取り込むことができます。体内に取り込まれた酸素により血管新生や組織修復などに働きかけることから、創傷治癒にも有効です。その他にも様々な病態を改善します。
治療は医師の指示の元、臨床工学技士が担当いたします。

適応疾患

  1. 減圧症又は空気塞栓
    ※当院では基本的に減圧症・空気塞栓に対する治療は行っておりません。
  2. 急性一酸化炭素中毒その他のガス中毒(間歇型含む)
  3. 3重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)又は頭蓋内膿瘍
  4. 急性末梢血管障害
    (1)重症の熱傷又は凍傷
    (2)広汎挫傷又は中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害
    (3)コンパートメント症候群又は圧挫創症候群
  5. 脳梗塞
  6. 重症頭部外傷後若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫
  7. 腸閉塞
  8. 網膜動脈閉塞症
  9. 突発性難聴
  10. 放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
  11. 難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
  12. 皮膚移植
  13. 脊髄神経疾患
  14. 骨髄炎又は放射線障害
  15. スモン

治療について

  • 専用病衣に着替えて頂きます。帯電防止のため下着は綿100%の物を着用して頂きます
  • 1回の治療時間は加圧と減圧を含めて約90分です
  • 治療中はテレビを見ることが出来ます。
  • 臨床工学技士が付き添います。具合が悪くなった場合などインターホンで会話ができますので遠慮なくお申し付けください。

治療中の様子

注意点

  • 耳抜きについて
    加圧を始めて2~5分ほど経過すると耳が痛くなることがあります(飛行機に乗った時や高い山へ登った時などに起こる症状)、その場合は耳抜きをして頂きす。
  • 持ち込めないもの
    装置内は酸素濃度と圧力が高くなるため、発火の危険がある物や圧力で破損する可能性があるものは持ち込めません。
    1. 発火源になる物
      カイロ、マッチ、ライター、タバコなど
    2. 引火する危険性がある物
      マニュキア、セルロイド、油脂類など
    3. 衝撃により火花の発生、圧力により故障するもの
      携帯電話、スマホ、補聴器、時計など

治療を安心・安全に行う為には患者さんの協力も不可欠です。
よろしくお願いします。

血液浄化療法業務

透析センターにおいて医師、看護師、臨床工学技士がチームを組んで協力し、維持透析療法をおこなっています。
また、病棟では腎不全だけでなく心臓や肝臓の病気、膠原病、神経疾患などに対する血液の浄化療法(急性血液浄化療法)にも取り組んでいます。

No対応可能治療
1血液透析(HD)
2限外濾過(ECUM)
3持続緩徐式血液浄化療法(CHDF、CHF、CHD)
4血漿交換療法(PE、DFPP、PA)
5血液吸着療法(DHP)、物中毒・エンドトキシン吸着(PMX)・顆粒球吸着(GCAP)
6胸水腹水濾過濃縮再静注法

コンソール台数

DCS-73(15台)、DCG-02(1台)、DCG-03(2台)、DCS-100NX(4台)、ACH-Σ(1台)、KM-8700(1台)、KM-8900(1台)

人工呼吸器業務

人工呼吸器貸し出し・返却管理(中央管理)や始業、終業時の回路組立て・点検、定期部品交換・定期点検などの保守管理、また病棟ラウンドをおこない、トラブル対応や設定等に関する提案、コンサルテーションをおこなっています。

体外循環業務

人工心肺業務では心臓手術における人工心肺装置の操作を行っています。手術が円滑かつ安全に行なえるよう、手術室のスタッフと連携し、手術室運営の一役を担っています。また補助循環装置(IABP、PCPSなど)の操作・管理も行います。

手術室業務

電気メス・血圧患者監視装置・麻酔器などさまざまなME機器の保守点検や麻酔器、内視鏡下外科手術(腹腔鏡・胸腔鏡など)手術用顕微鏡装置、ESWLなどの始業点検をおこない、安全に治療が出来るようフォローアップします。

心臓カテーテル業務

心臓血管造影検査や各種治療の介助を業務としています。

ペースメーカー

ペースメーカーの移植術と、その後のペースメーカー外来でのフォローアップにも携わっています。

ME機器管理業務

MEセンターにおいてME機器の貸出し業務(中央管理)を、独自のファイルメーカーシステムでおこなっています。
また院内のME機器は、当科が窓口になり、修理、点検をおこないます。

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