医療法人徳洲会 榛原総合病院

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診療科・部門

薬剤部

薬局長の挨拶

安心、安全な質の高い医療の提供をめざして

薬剤師 副薬局長
高林 克弥(タカバヤシ カツヤ)

私たち薬剤師は医療チームの一員としてお薬を通じてより良い医療の提供や患者様からのお問い合わせに対しても日々対応し、安心して医療を受けていただくよう努めております。薬剤部では主に入院患者様のすべての薬物治療に対する病棟薬剤師業務、抗がん剤や高カロリー輸液の無菌調整、医薬品管理業務、薬剤情報管理業務、感染管理、医療安全管理などさまざまな仕事をしております。また、在宅の患者様への自宅での服薬指導、薬剤管理も行っております。

入院患者様のすべての薬物治療に対する病棟薬剤師業務、患者様の視点に立ち、安全で適切な薬剤による治療ができるようにスタッフ一丸となり日々励んでおります。当院で治療される患者様は、薬のことでご相談がありましたらご遠慮なくお申し付けください。薬剤部のスタッフが全力でサポートいたします。

患者の皆様へ

処方箋

当院は、平日19時00分までの外来処方は院外処方箋を発行させていただいておりますので、かかりつけの院外薬局へお持ちください。
平日19時00分~21時30分、土曜日7時00分~21時30分、日曜日・祝日8:30~21:30の外来患者様のお薬は院内処方になりますので、私ども院内の薬剤師が調剤させていただきます。

お薬に関する疑問

院内、院外を問わず、当院で発行された処方箋に基づく内容に関してのお問い合わせはお受けしますのでお気軽にご質問ください。

入院される方へ

入院される際は服用中のお薬は必ずご持参ください。当院では薬剤師が必要に応じてベッドサイドにお伺いして、服用中のお薬に関する情報提供をさせていただいております。疑問に思われることは何なりとお尋ねください。

患者の皆様へお願い
服用しているお薬があれば当院以外で処方されたお薬でなくても必ず主治医へお伝えください。また、副作用やアレルギー歴がありましたら必ずそれも主治医へお伝えください。

おくすりQ&A

おくすりについて、よくある質問をご紹介します。

Q1. 水以外の飲み物でお薬を服用してもよいですか?

A1. 水以外でも可能な場合もありますが、薬によっては飲み物の成分と結合して吸収されにくくなるものもあります。基本的に水かぬるま湯で飲むようにしてください。

Q2. お薬を飲み忘れたとき次回に2倍飲んだ方がいいですか?

A2. 2回分をまとめて1回に服用すると効果が高まるどころか、副作用が強く出てしまい危険なことが多いですので避けてください。

Q3. 症状がよくなったらお薬をやめてもよいですか?

A3. 症状が軽快したということでお薬を急に止めると治りかけていた病気がぶり返し、かえって悪化することもあります。特に医師やスタッフから指示されていない場合以外は服用を続けてください。また、止めたくなったときはかかりつけの医師にご相談ください。

Q4. 錠剤を噛んだり、カプセル剤を外して服用してもよいですか?

A4. 薬は基本的にそのまま服用していただくことを想定して製剤上の工夫がされています。噛んだり、カプセルを外したりすると血中濃度が急に上昇してしまい危険なこともあります。特に指示されたとき以外はそのまま服用してください。

Q5. 食前、食後、食間の服用にはどういう意味がありますか?

A5. 食後服用は胃の中に食べ物があることによって、薬が直接胃を荒らすのをやわらげる効果を期待してという意味があります。食後服用は食後すぐより、薬の吸収を考えると約30分後が理想的です。
食欲増進剤や食事後の吐き気を抑えるお薬などは食前に服用すると効果的です。食前は薬の効果を考えると胃の中に食べ物がない約30分前が理想的です。
食間は食事と食事の間、それも食後約2時間が理想的です。食間服用は胃の中が空に近いので、食事が薬の吸収や効果に影響を与えるお薬に適しています。

Q6. 食事をしないときは食後の薬は飲まないほうがよいですか?

A6. 食事をしなかったときも、基本的には薬はいつもより多めの水で飲むようにしてください。ただし、薬の種類によって(血糖値を下げる薬など)は食事を摂らないで飲んでしまうと危険なものもあるので、医師や薬剤師に相談してください。

Q7. 家族が以前病院にカゼでかかったときの薬が余っています。自分がカゼをひいたとき使っても大丈夫ですか?

A7. 処方された薬はその患者様の症状、体重、年齢などを総合的に判断して出されたものですので、家族といえども他人の薬を使うのは避けてください。

Q8. 点眼薬は、1回何滴使用したらよいですか?

A8. 1回にたくさん滴下しても、目が受け止められなくてほとんど無駄になります。1滴を確実に落としてください。

Q9. 2種類以上の点眼薬を使用するときはどのようにしたらよいですか?

A9. 違った種類の点眼薬を続けて使用すると効果に影響がでたりします。少なくとも5分以上は間をおいてから次の点眼薬を使用してください。

Q10. コンタクトレンズをつけたまま点眼薬を使用してもよいですか?

A10. ソフトコンタクトレンズはお薬の成分の吸着等で変色することがあります。ハードコンタクトレンズは防腐剤の吸着等により目を刺激することがあります。原則としてコンタクトレンズをはずして点眼し、5~10分後に着用してください。

Q11. 睡眠薬を長期間続けて服用しても大丈夫ですか?

A11. 医師の指示に従った量であれば問題ありません。増やす時も減らす時も医師の診察を受けながら徐々に量を変えていきます。自己判断で服用を急に止めたり増やしたりしないでください。

Q12. 薬疹は避けることができますか?

A12. 薬も食べ物同様、体内にとっては異物であり、どのような薬でも薬疹がおこる可能性があります。確実に避ける方法はありません。同じ薬でもその時の体調によって薬疹が出てしまうときと出ないときもあります。お薬の服用または使用中のどのような時期にも現れる可能性がありますが、服用開始後1~2週間後に現れることが多いようです。

業務内容

調剤業務

当院は平日19時00分から処方される外来処方は院内薬局にて調剤しています。また土曜日・日曜日と祝日は日中も院内薬局にて調剤しています。医師の出す処方を元に、体重・検査値・年齢などの情報を電子カルテ等から収集して、用法用量が適切かどうか確認します。必要であれば、医師に問い合わせをします。間違いの無いよう正確に、かつ素早く調剤することを心がけています。
入院患者様のお薬に関しては必要に応じて粉砕などもしたうえで払い出しています。また、入院された患者様の持参薬に関してもチェックして病棟に返しています。

注射薬調剤業務

配合禁忌(混ぜてはいけない薬)、投与量、投与速度、投与期間などのチェックを行います。内容を確認し、疑わしい点があれば医師に確認します。入院患者様への薬剤管理指導をはじめ、病棟での注射薬の管理・運用指導、がん化学療法にも携わっています。

中心静脈栄養輸液混注業務、抗悪性腫瘍薬混注業務

中心静脈栄養とは、長期間食事のとれない患者様に栄養を補給する方法の一つです。末梢から投与する点滴に比べ、栄養が豊富な反面、細菌に汚染されやすいという欠点があります。このため、「クリーンベンチ」という専用の設備を用い無菌的に調製を行っています。これにより衛生的な状態を保つことができ、安全に投与できます。

また、入院・外来を問わず、患者様に投与される抗悪性腫瘍剤は投与量などもチェックしたうえで、安全キャビネットを用いて薬剤師が調製しています。

院内製剤調製業務

さまざまなオーダーに対応するため、市販されていないお薬に関しては院内にて混合調製しています。

服薬指導

入院された患者様またはご家族と面談をし、服用中のお薬の内容や服薬状況、アレルギー歴、副作用歴の確認を行います。また、入院中に処方されたお薬の飲み方や、効能、注意すべき副作用の説明を行い、効果がきちんとあらわれているか、副作用はあらわれていないかの確認をしています。退院後にもきちんと服用を続けていけるように指導をしています。退院される際にはお薬手帳をお渡しし、退院後の薬剤管理に役立てていただいています。

DI(医薬品情報)業務

医薬品に関する情報を取り扱う業務です。医薬品を適正かつ安全に使用するために、投与方法、投与量、副作用、相互作用などの様々な情報を収集し、院内の他職種や患者様からの質問に答えます。また、必要な時に必要な情報をすぐに取り出すことができるよう、整理し、情報の管理を行っています。

医薬品管理業務

患者様へお薬をお渡しする際に欠品がないように、薬の補充、発注、納品を毎日行っています。発注、検収、棚卸しをシステムにて一元管理し、品質管理、安定供給と適正な在庫に努めています。

医薬品は薬局内だけでなく、各部署に配置されています。病院内で使用する医薬品の使用状況の確認や使用期限の確認、配置場所の温度管理が適切か、また、麻薬や向精神薬、毒薬、劇薬など厳重な管理が必要な薬が適切に管理されているかを確認しています。

その他

患者様の健康に微力ながらも寄与させていただけるよう、近隣の皆様方を対象にした医療講演をさせていただいています。また、院内の各種委員会にも出席し、薬剤師の立場から意見を出して病院の管理運営や発展に寄与しています。

チーム医療

化学療法カンファレンス

月2回、化学療法カンファレンスを行っています。医師・看護師など多種職を交え、一つ一つの症例を共有しながら、個々の患者様の治療方針についての決定や治療効果、有害事象の確認、対策について話し合います。定期的に勉強会を開き、化学療法に対する理解を深めています。この中で薬剤師は、レジメン登録・管理、副作用情報の収集・対策・提案などに関わっています。

感染制御チーム(ICT)

感染制御チーム(ICT)とは、院内で起こる様々な感染の危険性から、患者・家族・病院職員の安全を守るために活動するチームをいいます。ICTでは定期的に病院内をラウンドし、院内を清潔を保てるように努力するだけでなく、抗生剤や消毒薬の使用量の把握、感染症の発生状況の把握・調査・対策協議等、院内感染が蔓延しないよう迅速に対応しています。

医師・看護師・薬剤師・検査技師など各々の職能を生かした感染制御チーム(ICT)を結成しています。その中で、薬剤師は感染症サーベイランス、抗菌薬・消毒薬の適正使用推進、教育・啓発活動と職員の衛生管理・ワクチン管理などに関わっています。

栄養サポートチーム(NST)

栄養状態を向上させることは、治癒や全身状態を良好に保つことに繋がります。栄養サポートチーム(NST)は、すべての治療の根幹となる「栄養」について、専門スタッフ(医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・作業療法士・臨床検査技師、歯科衛生士など)が連携し、患者様の栄養状態を最適に保つことを目的としています。ラウンドとカンファレンスを行い、各々の職能を生かした視点で意見を出し合い、栄養状態の把握・評価・検討を行っています。その中で、薬剤師は主に、対象患者様の内服薬の把握、副作用確認、静脈・経腸栄養療法における処方設計支援などの役割を担っています。

認知症サポートチーム(DST)

入院時は、環境の変化や全身状態の悪化、薬剤などが影響し、脳に多大なストレスがかかります。そのため、認知症の周辺症状が悪化したり、認知症が無く普段しっかりしている方であっても、一時的な意識の混乱(せん妄)状態を呈してしまうことがあります。

認知症やせん妄が治療に及ぼす影響を、出来る限り少なくするため、医師・看護師・薬剤師・栄養士・作業療法士など多種職が連携し、チーム(DST)を結成しています。その中で、薬剤師は対象患者様の薬歴・既往歴を把握し、睡眠薬等の副作用確認、処方設計支援などの役割を担っています。

先輩の声

入職7年目稲葉くるみ

1人で抱え込まず先輩がフォロー! 全力でバックアップできる体制があります!

入職して良かった点、感動したこと
人数が少ないので割り振られる仕事量も多いですが、その分経験も積めます。1年上の先輩が指導役としてついてくれるのでわからないことはすぐ聞けますし、ほかの先輩方も気さくな方ばかりです。他の病院と比べても他部署との交流が多いのも特徴の一つ。とくに他部署の同期とはお互い仕事の苦労を共有し、いままで知らなかった他職種の仕事を知るいい機会になりました。
わたしの目標
  1. 専門薬剤師の資格を取る
  2. 訪問の仕事に携わる。当院では在宅医療もやっています。
就活中の皆様へ
わたしが病院薬剤師として働こうとした最初の理由は多くの経験を積みたいからでした。調剤だけでなく他職種との連携はもちろん、さまざまな症例を通して学べると思ったからです。大変なことも多いですが、やりたいことを少しずつやれ充実しています。病院薬剤師に興味のある方は、ぜひ見学に来てみてください。

プライマリ・ケア認定薬剤師澤みどり

主な活動目標
  1. 医師や訪問看護スタッフに同行した在宅医療への参加
  2. 外来診療での処方相談
  3. 多剤併用患者の副作用や相互作用のチェック、減薬の検討
  4. 薬剤師としての専門性を生かした家庭医療研修のお手伝い
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