医療法人徳洲会 榛原総合病院

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  • 〒421-0493 静岡県牧之原市細江2887番地1

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診療科・部門

矯正歯科

ご挨拶

当科は、2001年4月に歯科口腔外科に隣接された県内の総合病院では、数少ない矯正歯科です。
歯並びを直していくいわゆる歯列矯正はもとより、顎変形症、唇裂口蓋裂の治療には特に力を入れており、保険適用がなされます。

当科は更正、育成医療指定機関であり、唇顎口蓋裂ならびに厚生労働大臣が定める疾患(別表)は、保険治療の適応になり、さらに唇顎口蓋裂については育成医療(18歳未満)および更生医療(18歳以上)の申請をおこなえば、自己負担分も一定額(所得によって異なります)以上は自治体の負担になります。

また、前述したような手術を併用する矯正治療では保険の適応がなされる機関でもあります。これらはきちんと矯正治療体制が整っている医療機関しかおこなえません。

厚生労働大臣が定める疾患

唇顎口蓋裂ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む)鎖骨頭蓋骨異形成
トリーチャ・コリンズ症候群ピエール・ロバン症候群ダウン症候群
ラッセル・シルバー症候群ターナー症候群ベックウィズ・ウイーデマン症候群
顔面半側萎縮症先天性ミオパチー筋ジストロフィー
脊髄性筋萎縮症顔面半側肥大症エリス・ヴァンクレベルト症候群
軟骨形成不全症外肺葉異形成症神経線維腫症
基底細胞母斑症候群ヌーナン症候群マルファン症候群
プラダー・ウィリー症候群顔面裂大理石骨病
色素失調症口腔・顔面・指趾症候群メビウス症候群
歌舞伎症候群クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群ウイリアムズ症候群
ビンダー症候群スティックラー症候群小舌症
頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群、尖頭合指症を含む)骨形成不全症フリーマン・シェルドン症候群
ルビンスタイン・ティビ症候群染色体欠失症候群ラーセン症候群
濃化異骨症6歯以上の先天性部分(性)無歯症CHARG症候群
マーシャル症候群成長ホルモン分泌不全性低身長症ポリエックス症候群
リング18症候群リンパ管腫全前脳胞症
クラインフェルター症候群偽性低アルドステロン症ソトス症候群
グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)その他顎・口腔の先天異常

診療方針

それぞれの患者さんに応じ、充分にコンサルティングをおこないながら治療法を決定していき、QOL(Quality of Life、生活の質)の向上に努めていきます。

主な対象疾患および得意分野

当矯正歯科では以下のような方々を対象としています。
歯並びのでこぼこ、出っ歯、受け口 等

歯並びのでこぼこ

出っ歯

受け口

これらの歯並びに関してはご存知と思います(治療費は自費です)。

さらに出っ歯、受け口などは上下の顎の骨のアンバランスより起こりますが、その程度がひどく歯の移動だけでは直すことの難しい噛み合わせを顎変形症といいます。この顎変形症もいろいろなタイプがあります。そのうちのいくつかを示します。

反対咬合

開咬

上顎前突

顎変形症手術前の矯正治療(術前矯正)が半年から2年程度おこない、手術は約2~3週間程度の入院、その後半年から1年程度の矯正治療(術後矯正)というような流れでおこなわれます。
おおむね、男性は16歳ぐらいから、女性は14歳ぐらいから適応で、ほぼ成長が止まってから手術をおこないます。
これは後戻りを少なくするためです。また、すべての顎変形症の治療には保険が適応されます。
唇顎口蓋裂生まれつき主に上の顎に異常がある患者さんで、歯並びの治療は3歳ぐらいから開始されます。
基本的には治療は長期にわたり、成人になるまでおこなわれることも多いです。
顎の割れているところに骨を埋めたり、顎変形症の手術をおこなったり、鼻や唇の修正をすることもあり、矯正歯科、歯科口腔外科、形成外科等の 多くの診療科によるチームアプローチが必要です。
また、すべての唇顎口蓋裂の治療に保険が適応されます。

片側性唇顎口蓋裂

両側性唇顎口蓋裂

(唇顎口蓋裂の歯科矯正学より)

主な検査

基本検査である、模型診査、X線診査、セファログラム分析などの他にセットアップモデル診査やフォトサージェリーなどもおこなって、患者さんのインフォームドコンセントを得ています。

また、KaVo アルクスディグマII(顎運動測定装置)を導入し、顎変形症、顎関節症の診断、治療、治療効果の判定に役立たせています。 これはデジタルテクノジーを応用した顎運動測定装置で、超音波により、目に見えない顎の動きを迅速、精確にとらえ、可視化する装置です。

主な治療・高度先進医療

顎変形症、唇顎口蓋裂の治療には、口腔外科医と矯正歯科医の緊密な連携(チームアプローチ)が必要ですが、外来は、隣接していますので、詳細な検討、手術術式の立案、打ち合せができ、 さらに手術時には矯正歯科医も参加し、咬合や骨の移動状況を確認します。
これらの協力関係が手術の結果を大きく変えますので、質の高い治療が可能です。

このように顎変形症、唇顎口蓋裂の矯正治療に手術はつきものですが、入院中の矯正学的管理も、矯正歯科医が常勤でおりますのできめ細い管理がおこなえます。また、当病院の顎変形症の手術は、上下の顎を手術後針金で結んでしまうことは原則としておこないません。
これは、高い精度で手術がおこなえ、手術後の咬み合せの管理がきめ細くおこなえるからです。

さらに、当科では裏側からの見えない矯正もおこなっております。ただし、このやり方は、他の人からほとんど分からないなど、とてもよいですが、思ったよりも患者さんの負担(しゃべり難い、食べ難い、違和感、歯磨きがやりにくい等)が多いので注意と覚悟が必要です。
この裏側からの矯正は、他の人から見える頻度の高い上の顎のみを裏側からおこなって、下の顎だけでも表からおこなうと少しは楽になると思われます。また、この裏からおこなう方法は顎変形症にも対応しています。

上あごは裏側から下あごは表から装置を付けて治療をおこなっています。

また、当科では歯のホワイトニングもおこなっております。
歯の色でお悩みの方はぜひご相談ください。

最後になりますが、矯正歯科は完全予約制です。
初診の患者さんは電話で予約をお取りください。

担当医のご紹介

中川 史彦
  • 部長
  • 中川 史彦(ナカガワ フミヒコ)
役職 部長
専門分野 歯科矯正学、顎顔面矯正学
資格・専門医 歯学博士
日本矯正歯科学会指導医
日本矯正歯科学会認定医
臨床研修指導歯科医
所属学会 日本矯正歯科学会
日本口蓋裂学会
日本顎変形症学会
日本口腔外科学会
東京矯正歯科学会
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